オルゴナイトについて(3) ウィルヘルム・ライヒ博士

オルゴンエネルギーを発見したライヒ博士が活躍されたのは、いわゆる第二次世界大戦前後時代です。

ユダヤ人でもあったライヒ博士は、フロイトから破門にされた後、紆余曲折を経て、ノルウェーやアメリカへわたり研究を続けます。

オルゴンエネルギーという、人間の性エネルギーを計測するためにカップルの身体の各部に電極を付けて、互いに愛撫し合った際の身体に流れる電流の電圧の変化などを計測したりもしたようです。

そんな研究の中で、彼は顕微鏡の中に青く輝いて見えるモノを発見するのです。

これこそが、彼が提唱していた生命エネルギー「オルゴン」であると、主張します。

生物の体内で発生しオーガズム ORGASM(性的絶頂)で、解放される性エネルギー、生命エネルギーだというのです。

これは、生まれたばかりの赤ん坊の頃から、生み出されているエネルギーなのです。

赤ちゃんは、男女の区別なく、母親のおっぱいにむしゃぶりついて母乳を吸っている時に、このオーガズムを感じているのだそうです。

しかし、このエネルギーを一般社会は抑圧しようとします。

特に彼が活躍した時代、戦時下などにおいては、極端に抑圧されていた事でしょう。

そして、抑圧されたエネルギーは解放される事無く、身体の中に、歪んだ形で溜め込まれていきます。

そして、そのエネルギーが溜めこまれた体の部位は硬直していきます。

ライヒはそれを『鎧(よろい)』と呼びました。

幼い子供が、泣きじゃくる時、「ヒックヒック」となったり「オーイ、オイオイ」となったり横隔膜を激しく使って泣きじゃくります。

しかし大人になった私たちは、普通このように泣きじゃくる事はもうできなくなっていると思います。

つまり、横隔膜が「鎧化」しているのです。

本来、解放されるべきエネルギーを、

「○○してはダメ」
「○○しなければならない」
「○○すべきだ」
「○○するなんで恥ずかしい」

そんな風に抑え込んで成長してくると、知らず知らずのうちに、いつの間にかこの重たい鎧を身にまとってしまうのです。

この為、ライヒは子供たちを性的に抑圧しないことを強く主張していました。

このあたりの主張は、彼の著書

未来の子どもたち―性の病理を防ぐために (未来のこども)

に詳しく書かれていますが、残念ながら絶版となっていて入手が難しくなっています。

でも、子供たちの性を抑圧しない・・・って、性そのものがタブー視されている日本では、かなり難しいとは思います。

でも、とても重要な事なのではないかと感じるのです。

彼の主張を、僕の独断と偏見で、
とてもザックリとまとめてしまうと、

「世界中の人々が、

抑圧される事無く

愛と幸せに満ちた性生活を

心から安心して楽しめるようになれば

この世から戦争はなくなり、

世界は平和になる」

という事になるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか?

僕は、この主張がある意味真実をついているのではないかと感じるのです。

隠して抑え込むことで、健全なエネルギーは歪められ、
やがて抑え込むことが出来なくなったエネルギーが
破壊的、攻撃的な形で現れる・・・

それが、性犯罪などが蔓延する一因なのではないでしょうか?

すこし話がそれましたかね?

でも、このあたりこそが、ライヒが、そして僕ももっともお伝えしたい部分なのだと思います。

このライヒの考え方は、イギリスの教育家A・S・ニイルにも影響を与えます。
晩年ライヒはこのニイルと深い親交を持っていたそうです。

ニイルは、「サマーヒルスクール」という子供たちの自由を最大限に尊重したフリースクールを作りました。

この考え方は、現代ではアメリカの「サドベリーバレースクール」などに受け継がれ、日本などにもその流れを汲んだオルタナティブスクールと呼ばれるようなフリースクールが設立され始めています。

あ、これはかなり話が横道にそれましたね。(^_^;)

本題は、オルゴンエネルギー。

人は、生きている以上この生命エネルギーを生み出し続けます。

そして溜まったエネルギーは放出して、そのエネルギーを循環させないと身心に不調をきたしたり、病気になったりするのです。

そして、ライヒはその滞ったエネルギーを循環させる研究を更に進めていくのです。

その話は、また次回に・・・

 

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世界に愛と悦びを・・・

MASARU

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